
理学療法士も看護師みたいに夜勤があるのかな?
今回は、上記の質問にお答えします。
結論から言うと、理学療法士が夜勤に入ることはほとんどありません。なぜなら、普通であれば、理学療法士はリハビリ業務しか行わないためです。
それを踏まえて、理学療法士の夜勤の現状や、もし夜勤に入るならどういったケースなのかをご紹介します。また、理学療法士が夜勤に入るメリット・デメリットについてもご紹介しますので、最後までご覧ください。
理学療法士の夜勤の現状


先ほどもお伝えしましたが、理学療法士が夜勤をすることはほとんどありません。
リハビリは、基本的に日中に実施されるため、理学療法士が夜中にいたとしても活躍の場がないのです。
しかし、働く場所によっては理学療法士も夜勤に入る場合があります。
理学療法士が、夜勤に入るケースは以下の3つです。
・看護助手として夜勤に入る
・事務当直として夜勤に入る
・介護関係の資格をとり、介護職員として夜勤に入る
いずれも、理学療法士としてではなく、他の職種として夜勤に入ることになります。
それぞれ解説していきます。
看護助手として夜勤に入る
看護助手とは、看護師の補助を行うのが仕事です。医療行為に当たる部分は、看護師や准看護師といった資格が必要ですが、医療行為に当たらない部分であれば、無資格でも業務を遂行することができます。
看護助手の主な仕事は、ナースコールの対応や、食事の配膳、雑務など、看護師の手が回らない部分のサポートを行います。
資格がいらないため、理学療法士であっても、医療行為に携わらなければ看護助手として夜勤に入ることができます。
実際に、僕が以前働いていた病院では、コロナウィルスのクラスターが出て、夜勤者の人数が足りず、理学療法士が看護助手として夜勤に入るということがあったようです。
また、コロナウィルスと関係なく、普段から理学療法士が看護助手として夜勤に入る場合もあるようです。
事務当直として夜勤に入る
事務当直の主な仕事は、救急患者の受け入れ、電話応対、見回り、セキュリティーなどです。
病院によっては、事務当直を職員で行ったり、外部に依頼したりしています。もし、職員で行う場合には、理学療法士も事務当直として夜勤に入る可能性があります。
僕が、学生の頃にお世話になった実習先の病院では、理学療法士の人たちも事務当直をされていました。
介護関係の資格をとり、介護職員として夜勤に入る
福祉施設で働いている場合、介護関係の資格をもっていれば介護士として夜勤に入ることができます。
僕も現在、理学療法士と介護初任者研修の資格を持っているため、介護福祉施設で「理学療法士」兼「介護士」として勤務しています。
そのため、月に1〜4回、介護職員として夜勤に入ることがあります。
ヒラバの夜勤 詳細
参考程度に、僕の夜勤の詳細についてご紹介します。
・勤務時間:17時〜翌9時
・利用者数:40人
・夜勤職員数:7人(看護師 3人 介護士 4人)
・業務内容:訪問介護(更衣介助と排泄介助がメイン)
ナースコール対応
雑務
・休憩時間:2時間
・夜勤手当:8,000円/回
・月の夜勤数:1〜4回
夜勤の回数は月によってバラバラですが、大体3回ぐらい入っています。
業務内容としては、訪問介護で排泄介助や、更衣介助を行ったり、ナースコールの対応がほとんどです。それ以外にも、お茶の準備や、洗濯、食事の準備など雑務系の仕事もこなしています。
空き時間では、計画書の作成や、委員会の仕事などを行うことも可能です。
理学療法士が夜勤に入るメリット・デメリット


理学療法士が夜勤に入るにあたって、やはりメリットとデメリットが存在しますので、それぞれご紹介します。
理学療法士が夜勤に入るメリット
理学療法士が夜勤に入るメリットは以下の通りです。
夜勤手当がつくので給料が上がる
夜勤に入ることで、夜勤手当をもらうことができます。
夜勤手当は、病院や施設で異なりますが、4,000〜10,000円の間が妥当です。僕の場合は、1回入るごとに8,000円ですので、3回夜勤に入ると、24,000円の手当がつきます。
夜勤に入るか入らないかだけで、年収に大きな差が出るので、収入を上げたいのであれば夜勤に入ることをおすすめします。
患者や利用者の夜間帯の生活状況を知ることができる
理学療法士は、時に患者さんや利用者さんの夜の生活状況に、アプローチすることもあります。
夜勤に入らない理学療法士は、本人からの話や、看護師からの情報だけを頼りに評価を行い、治療プログラムを組み立てなければなりません。
しかし、夜勤に入っていれば、自分の目で確かめて、問題点を抽出したり、その場でアドバイスすることができるので、有利に治療を進めていくことができるのです。
これは、夜勤に入っている理学療法士の特権だと言えるでしょう。
溜まった業務を行える
夜間帯は、基本的に患者さんや利用者さんは、就寝しているので、空き時間が多くなります。もちろん、夜勤で行わなければならない業務もありますが、空き時間に計画書を作成したり、勉強にあてることも可能です。
そのため、日勤が忙しくてなかなか書類業務ができなくても、夜勤でカバーすることができます。
理学療法士が夜勤に入るデメリット
理学療法士が、夜勤に入るデメリットは以下の通りです。
生活習慣が乱れる可能性がある
やはり、夜勤をするとこの問題は尽きません。夜勤をして体調を崩す人もいますし、慣れるまでは苦労するでしょう。
僕も実際に、初めて夜勤をしたときには、生活リズムが狂って、なかなか戻すことができませんでした。
また、夜勤をする仕事としない仕事の健康上の論文もたくさん発表されており、夜勤のある仕事の人は、健康上マイナスなデータがほとんどとなっています。
夜が苦手な人にとってはストレス
正直、夜ふかしが苦手な人は、夜勤に向いていません。夜勤中に休憩が2時間前後ありますが、それだけ寝ても全然回復することはありません。
休憩以外は、ずっと起きておかなければなりませんし、起きておくことにストレスを感じてしまうでしょう。
周りを見ても、睡魔と格闘しながら業務にあたっている人をたくさん見かけます。
苦手な職員と長時間一緒にいなければならない
日勤帯であれば、職員の数も多く、苦手な人がいたとしてもそれなりに距離を置くことができます。しかし、夜勤となると職員の数が少なく、必ずコミュニケーションを取らなければならない場面もあります。
何よりも、苦手な人とずっと同じ空間にいなければなりません。
実際に僕の職場でも、それをストレスに感じている人が多くいます。
まとめ
今回は、理学療法士の夜勤についてのご紹介でした。
結論、理学療法士が夜勤に入ることはほとんどありません。
しかし、働く場所によっては、理学療法士も夜勤に入りますが、理学療法士としてではなく、他の職種として入ることになります。
夜勤に入ることで、メリット・デメリットがありますので、そこを理解しておく必要があるでしょう。
とにかく稼ぎたい人には、夜勤をおすすめしますが、体調を崩しやすい人にはおすすめできません。
就活の際に、夜勤について聞いてみるといいかもしれませんね。
このブログでは、理学療法士の年収アップの方法についてご紹介していますので、よかったら併せて読んでみてください。
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