理学療法士を目指す人の中には、働き出したらどこまでおしゃれできるか、疑問に思っている人も多いと思います。
やはり、医療業界ではおしゃれができないという認識があり、それを理由に理学療法士になることを諦めてしまう人がいます。
医療現場では、「安全性」や「清潔感」が求められますので、就業規則でも厳しくされているところがほとんどです。
今回はおしゃれの一つである、ピアスについてまとめました。

理学療法士8年目の僕が、理学療法士のピアスはOKなのか?その疑問についてお答えします。


理学療法士のピアスはOK?


基本的に、ピアスをつけて仕事することはNGです。
理由としては、ピアスに限らず、指輪や腕時計などの装飾品は、患者にケガをさせる可能性があるためです。
理学療法士という職業は、どうしても患者に触れる機会が多く、場合によっては体を密着させることがあります。
体が密着しているときに、思いもよらず装飾品があたって、ケガをさせてしまうという事故につながりやすいのです。
だからと言って、100%装飾品を身につけたらいけないのかというと、そういうわけでもありません。
職場によっては、指輪や腕時計を身につけているセラピストは多く存在します。
しかし、やはりピアスを許可しているところはほとんどありません。
風潮的に、指輪や腕時計をつけていても特に何も思われませんが、ピアスはどうしても「チャラい」というイメージがあるのも一つかもしれませんね。


それでは実際に、「病院」と「介護施設」の現場のピアス事情を見てみましょう。
病院
病院では、さすがにピアスをしたまま、仕事をしている人を見たことがありません。
これは、理学療法士だけではなく、作業療法士や言語聴覚士のリハビリ職、看護師など他の職種もです。
就業規則でも禁止されていますし、医療の現場ではやはり厳しくされています。
介護施設
介護施設でも、原則的にピアスは禁止されています。
しかし、現状ではピアスをしている人をちらほら見かけます。
リハビリ職だけではなく、看護師や介護士でも見かけますので、病院ほどは厳しくないようです。
理学療法士の学生のピアスはOK?
理学療法士の卵である学生はどうなのか、「学校編」と「実習編」で見てみましょう。
理学療法士育成学校でのピアス事情
校則にもよりますが、ほとんどの学校で禁止されています。
学校では、医療の現場に立てるように教育されますので、病院でダメなことは基本的に学校でも禁止されます。
しかし、校則が緩い学校では禁止となっていても、特に注意されないところもあるでしょう。
また、専門学校は比較的厳しくされますが、大学の場合は実技のときだけ外せば問題ないというところもあるようです。
とはいっても、ピアスの穴を開けることを禁止している学校はほとんどないので、プライベートではピアスをつけることができます。
学校とプライベートでの、区別ができれば何の問題もありません。
実習中のピアス事情
実習中のピアスは、100%禁止です。
実習先によっては、それだけで実習中止になる場合もありますので注意しましょう。
実習の評価の中には、「身なり・清潔感」の項目があり、ここを一番重要視する先生もいるので、実習中は必ず装飾品を外すようにしましょう。



僕が学生の頃、他の学校の実習生がピアスを外すのを忘れていて、ものすごく怒られた後、学校へ連絡されて反省文を書かされていたよ。
まとめ
今回は、理学療法士のピアス事情についてまとめました。
基本的に、仕事中のピアスは禁止です。
しかし、職場によってはピアスをつけたまま働いているセラピストもいるため、就職先に寄りきりです。
大事なことは、仕事とプライベートの区別です。
プライベートでは、男女問わずにピアスをしている人が多いので、そこの切り替えさえ意識できれば何の問題もありません。
なかなかおしゃれができない医療業界ですが、患者に安心、安全を与えることを第一に業務に励んでいきましょう。


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